Alfa 156 thermostat replacement

とうとうAlfa 156のサーモスタットを交換した。

ショップに依頼すると工賃は3万~する為、部品と合わせると5万コースになる可能性もある。

ということであっさりDIYに決定。

サーモスタット:
16v Thermostat 60653946

価格:9400円



アルファ純正じゃないが、同じメーカーBEHRで同じ品である(made in italy)。純正の場合は13600円ぐらいするので、お得だ。



LLC周りなので自分でやるのは少し気が引けたが、以下のイギリスのオーナーさんのドキュメントや、ペコーさんの"ペコーの青空メカニック日記【アルファ156編】"がわかりやすいので参考にさせて頂いた。

http://members.lycos.co.uk/greenserpent/156_TSpark_thermostat.pdf

中に見える↓これがサーモスタット。アルファ TS 16vの場合は残念ながらアッセンブルパーツ。これが理由で高くつく。



さて、交換は思ったよりも大変


みんなサクッと交換しているようなイメージがあるのだが、実際はホース外しからかなり苦戦を強いられる。

私がやった方法を簡単に紹介する。写真を撮る余裕はなかった。

  1. アンダーカバーを外す。これはLLCを排出した際にバケツで受け止める為だ。
  2. サーモスタットの下辺りにバケツを配置する。
  3. バッテリーを外す。これは正直必須だと思う。サーモスタットには4つのホースが接続されているが、このホースバンドがやたら複雑で、それぞれ構造が違う。最初はバッテリーの端子だけ外してとりかかったが、断念し、バッテリーを外した。大した手間ではないため、まずはバッテリー外しを推奨する。
  4. サーモスタットに付いている温度センサーを外す。
  5. 次にサーモスタットのホースを外すのだが、外したのはアッパーホース。サーモスタットに接続されている一番太いホースだ。こいつを留めているホースバンドを外すには知識がいる。ペコーさんのサイトが大いに役立ったので、そちらを参照されたい。
  6. 次に細い3つのホースを外していく。ホースバンドの構造が異なるが、それほど難しくない。ただ作業スペースがないと厳しい為、3のバッテリー外しが必要だろう。肝心のホース外しにて苦労した。上下左右に力を入れて何度もやってやっと外れた。この時点でかなり握力が低下。
  7. 各ホースを抜くと、LLCがドバドバ出てくる。正直この排出の勢いには驚いた。全部で2Lは抜けたと思う。エンジンブロックにLLCの雨。あまり良くないかもと思いながら、LLCを止めることもできず暫し放置。
  8. 次に13mmのラチェットでサーモスタット本体を外す。すんなり外れた。
  9. 外れたサーモスタットを観察。見ただけではどこに不具合があるのかは判らない。ただこの観察の中で気づいたことがある。購入したサーモスタットは温度センサー付きだったのだが、そのセンサーのピン数は3つ。ところが外したサーモスタットに付属している温度センサーはピン数は4つ。合わないのだ。折角なので温度センサーも新しくしたかったのだが、これだけは流用することにした。(ピン数の違いは並行車だからかな?)
  10. 次にサーモをリインストールする。
  11. まずは本体を取り付ける。取り付ける前に、エンジン側をウェスでよく拭いておく。液体ガスケットを持っていなかったため、そのまま取り付けた。結果問題はない。
  12. 本体を取り付けた時点で温度センサーを外す。21mmという大きなメガネが必要で、これを外すにはインテークパイプが邪魔になる。よってインテークパイプを外して作業。結構面倒だ。
  13. 今まで付いていた温度センサーをリインストールして、温度センサーを取り付ける。向きが逆になってしまったが、気にしないでおこう。
  14. 4つのパイプを取り付ける。ホースバンドは新しくする。これが緩むと致命的なので、全て新しくした方が良いだろう。
  15. ここまでくれば後はLLCを補充するだけ。約1.7Lぐらいを入れる。
  16. ラジエター側のエア抜きネジを外し、しゅっとエアが抜けることを確認して再度締める。
  17. エンジンスタート。1分2分エンジンをかけて様子をみる。
  18. アッパーホースをよく揉んで、エアを出す。
  19. 再度エンジンスタート。水温系が90度付近まで上昇することを確認。ファンも回ることを確認。
  20. 各取り付け部から漏れがないか目視。
  21. 予備のLLCをトランクに積んで5~10Kmほどドライブ。
  22. 再度LLCタンクを見て、減っているようであれば補充。
  23. アンダーカバーを取り付ける。

こんな感じで完了だ。

交換後、明らかに水温の上昇が変わった。

90度近くまで上昇する。走行すると80度ぐらいだろうか。決して70度まで針は落ちない。信号待ちで90度弱ぐらい。針が良く動くようになったなぁ。

納車された時は90度ぐらいでほぼ固定されて、あまり針が振れた記憶がないのだが・・・

こんなもんだったかな??

ネットで調べてみると、良く針が動く個体と90度あたりで安定したものがあるらしい。どちらも正常だという意見もあったり、そうでなかったり。どちらが正解なのかわからない。

これについてはもう少し観察してみる必要がありそうだ。

<後記>

70Kmぐらい走行してみた。水温計からみると80度~92度ぐらいの範囲で動作する。渋滞時は90度から92度ぐらい。走行中は80度から88度ぐらいを行ったりきたり。まぁ以前より若干良く動くようだが正常な動作範囲だろう。

そして何より大きな違いはエアコンだ。明らかに温風が出ている。かなり久しぶりである。

<後記>

明らかな温風を確認できた。熱いとまではいかない温風だが、家族からも暖かいね、という言葉が出た。

ということで、やはり温風が出ないのはサーモスタットが原因だったようである。実に2年ぐらいは放ったらかしになっていたようだ。

しかし効果があって良かった。これで安心して冬を越せそうだ。

  • 走行距離:30900km
  • 部品代:サーモスタット(9400円)、ホースバンド(2200円)、LLC(1600円)
  • 工賃:ただ

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